ブラジル特許庁は、2023年12月12日付けの官報により、2024年1月1日から特許出願の実体審査の順序を、出願日順から審査請求日順に変更すると公表しました。
従来は、特許出願の実体審査の順序は出願日順であったため、審査請求を早く行うことについてあまり利点がありませんでした。むしろ、審査請求後は自発補正内容が制限されるという不利益があったため、期限(すなわち出願から36ヶ月)近くで審査請求を行うことが多かったと思われます。
今後は、実体審査を早めるために審査請求を早く行うことも選択肢の1つになり得ると思われます。
(参考)
ジェトロHP:ブラジル知的財産ニュース vol.86 (2023年12月分) (page 3)
(中谷 俊博)