2021年8月27日、法律第14,195号が施行され、医薬関連特許出願の国家衛生監督庁(ANVISA)による事前審査を規定していたブラジル産業財産権法第229-C条が廃止されました。これにより、医薬関連特許出願はANVISAに送付されることなくブラジル産業財産庁(INPI)での審査が開始されることとなりました。
法第229-C条により、医薬関連特許出願はINPIによる審査の前にANVISAにおいて公衆衛生への影響を審査され、ANVISAの承認を受けた出願のみがINPIにおいて特許要件を審査されていました。ANVISAによる審査はブラジルの審査遅延の一因となっており、法第229-C条の廃止により医薬関連特許出願の審査が早まるものと思われます。
(参考)
Jetro HP:「国家衛生監督庁による医薬品特許出願の事前承認廃止」(2021年09月01日)
(櫻井 陽子)