中国における2014年の特許(実用新案及び意匠を含む)の行政ルート事件総数は、前年比で約51%増加し、初めて2万件を突破した。
中国特許庁は、特許(実用新案及び意匠を含む)の行政ルート事件に関する統計を同庁のホームページに掲載した(2015年1月7日付)。
2014年の行政ルート事件の事件総数は24,479件で、前年比で50.9%増加し、初めて2万件を突破した。これらの事件のうち、特許紛争事件は8,220件(そのうち特許侵害紛争は7,671件)であり、前年(2013年)比で62.6%増加した。また、特許詐称事件は16,529件であり、前年比で45.5%増加した。
特許紛争事件数(8,220件)の内訳(件数と総件数中に占める割合)は、以下の通りであり、実用新案と意匠が大半を占めている。
特許: 1,239件(15.1%)
実用新案: 3,603件(43.8%)
意匠: 3,378件(41.9%)
前年比では、特許と実用新案の割合が上昇している(前年は特許が11.1%で実用新案が32.9%)。
外国企業等が当事者に含まれる渉外特許紛争事件は521件であり、前年比で43.9%増加した。渉外特許紛争事件が全特許紛争事件に占める割合は、6.8%であり、前年の同割合(7.7%)から0.9%減少した。
以上